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アクアリウムと日々のこと

季節の変わり目は温度変化が大きい!魚がかかりやすい病気について

三重県四日市市で、レンタルアクアリウム、水槽レンタルを行っているスイテックです。

ここでは、季節の変わり目の温度変化について書いていこうと思います。

1.春から夏にかけて、気温が変わると水温も変わる!

春が終わり、梅雨が終わればいよいよ灼熱の夏がやってきます。アクアリウムを行っている方で注意してほしいのは

温度管理!クーラーが動き出す時期というのは、水温変動が大きくなります!

人間と同じで、気候変動で風邪になってしまうのです。

2.かかりやすい病気

白点病とウーディニウム病

ヒレや体に白い斑点ができ、全身に広がり、最終的に死亡させてしまいます。

水温が低くなると起こりやすく、病状も進みやすいため、早めの処置が必要です。

水温変化や水槽への導入時など、体力が減っているときにおこりやすい病気です。

原因は、寄生虫によるもので、この虫が魚の栄養を吸い取り衰弱させます。

体を痒がってこすったり、白いものがついていた場合は、治療を行いましょう。

治療方法は、2/3程度水換えをし、1~2週間、パッケージに記載されている濃度になるよう分量を調整

し、治療薬(メチレンブルーやグリーンFリキッド)で薬浴をします。

ただし、体についている親虫には効果がないため、水温を加温し、繁殖状態にさせ、体から離れさせる

ことが必要です。

とにかく早期発見することでよくなる確率が高くなる病気です。毎日よく観察をしましょう。

薬浴する際は、飼育水と新水を混ぜた別水槽を使用するといいでしょう。

また、魚種によっても出やすいもの、潜在的にもっているものなどがあるのでショップで購入の際は相談してみましょう。

トリコディナ病

トリコディナ病は、特にクマノミの仲間などがかかりやすいとされています。

寄生された部分が、薄い半透明の被膜で覆われるようになり、それがどんどん広がっていきます。

特に進行が速く、周辺の魚にも移ってしまうため、早急な対処が必要となります。

日々の観察が必要となるため、体に少しでも膜が張るようであれば、水槽を移動させて治療しましょう。

トリコディナ病は淡水浴で治療します。汲み置いてある水が無い場合は水道水を使いますが、カルキを抜いた水道水を、飼育海水と同じ水温・phに調整し、その中にエアレーションをかけます。そこに病魚を入れ、1~3分ほど浸けます。

あらかじめ用意してあるトリートメントバケツ(新しい海水にエアレーションをかけた状態のもの)に、規定量の半分の量のグリーンFゴールドを溶かし、そこに淡水浴が終わった病魚を放します。

1回の淡水浴では完治しない場合が多いので、完治するまで何回か淡水浴を続けます。ちなみに、淡水浴は1日1回でかまいません。

ポップアイ
最後はポップアイです。見た目でもはっきりわかる症状が特徴です。

ポップアイの症状
ポップアイというのは「眼球突出」という症状であって、病名ではありません。その名の通り、目が飛び出してきます。重症になると、目が飛び出し過ぎて落ちてしまうこともあります。

初期症状の場合、目の飛び出しに気付きにくいのですが、目のまわり(ふちどり)が白っぽくふちどられていることで気づいたりします。

ポップアイの原因は様々ですが、細菌感染や中毒症状、水質悪化などによって起こることがあります。フィルターがちゃんと機能しているかなどもチェックしましょう。

ポップアイの治療法
まずは水換えをしましょう。その際、底砂がある場合は部分的に底砂掃除もして(一度に底砂全体を掃除はできないため日をわけて繰り返す)、1回の換水量は全体の5分の1までにしておくと安全です。

 

上記のほかにも病気はありますが、まずはかかりやすいものを書きました。

病気は、日々の観察と、適切な治療により直すことができます。

愛する魚たちのために、治療しましょう。